2012年8月25日土曜日

吉本裕美子 meets 木村由「真砂ノ触角 ―其ノ弐―」


木村由 (dance)
吉本裕美子 (guitar)


2012年8月25日(日)
4:00pm 開演

料金 2,000円 (1ドリンク付き)

綜合藝術茶房 喫茶茶会記
http://sakaiki.modalbeats.com/
地下鉄丸ノ内線 四谷三丁目駅 1番出口より徒歩3分
新宿区大京町2-4 1F
03-3351-7904 (営業時間のみ応対可)
sakaiki@modalbeats.com

木村由 / KIMURA Yu (dance)
中條富美子に約20年モダンダンスを師事。エイコ&コマとの出会いから踊りを見つめ直す。「ダンスパフォーマンス蟲」を立ち上げ、バニョレ国際振付賞横浜プラットフォームに出場するも、場違いの踊りで酷評。その後、ソロ活動を中心に淡々と踊りに邁進する日々。2003年から「ちゃぶ台ダンス」を展開中。美術や音楽家とのセッションも行う。ダンス白州出演等。
http://mushi.info/

吉本裕美子 / YOSHIMOTO Yumiko (guitar)
ロックバンドの活動を経て、2006年よりエレクトリック・ギターの即興演奏を開始。ダンスや映像との共演のほか、ソロ演奏も行う。2007年よりキッド・アイラック・アート・ホールの年越しイヴェント『除夜舞』に参加。2008年、山田勇男の 8mm短編映画『白昼夢』の音楽を担当。2009年、越後妻有アートトリエンナーレのヒグマ春夫パフォーマンス参加。
http://www.myspace.com/yoshimotoyumiko

今年1月にも喫茶茶会記で共演した木村由さんとのデュオ第2弾です。木村由さんはこのところ 竹田賢一さん、イツロウさん、本田ヨシ子さんなど多くのミュージャンと共演を重ねています。半年でどのような変化があったのかをお互いに問う公演となりそうです。


北里義之さん(音楽批評家)がライヴ評を書いてくださいました。

前回の木村由さんとのデュオと同様に、今回も1セット約1時間ということは事前に決めていました。前はアコースティック・ギターも使用したけれど、今回はエレクトリック・ギターのみ。

由さんは演奏がはじまってしばらくしてから奥の部屋から出てくるとのことだったので、それなら最初はわたしはど真ん中で弾こうかなと、床に置いたギターに向かってひざまずいて、ちょっと儀式風にE-bowとボトルネックバーを使用しての演奏。由さんが入ってきたところでギターを持ち、エフェクターを置いた定位置へ。

今回、由さんはあまり場内を動き回らずにゆっくり端から端へ移動していくとのことで(紐を体にかけていて移動するに連れて紐の先にくくりつけられた「奥の松」の一升瓶が引きずられて出てくる)、わたしは少し動き回ろうかなとも思っていたのですが、実際に演奏をはじめたらそのことはすっかり忘れていました。演奏しながら由さんの様子を伺い、お互い無理やり合わせるでもないけれど、ところどころでタイミングがシンクロする偶然を経ながら淡々とエレクトリック・ギターを弾き続ける、といった状態で意外とあっという間の1時間でした。あまり掛け合いのようなことはなかったです。由さんの踊りも、パーンと手を叩いたり足を踏み鳴らしたりするようなことはなく、わりと淡々とゆったりと連続していくようなものだった気がします。

終わり方を全く決めていなくて、最後どうしようかなと思い、エフェクターのディレイで音を鳴らしっぱなしにして会場を去ってみたのですが、いきなり音が大きくなってしまったので、慌ててヴォリュームを下げにまた場内へ。最後は2人立ち尽くした状態のままなかなか終わることができず、妙な最後になってしまいました。でもそれも何だかパフォーマンスっぽくて面白く、そんなに悪い気はしない終わり方だったと思っています。

木村由さんとはそれぞれの客としても客同士としても顔を合わせる機会が多く、良い感じの信頼感があります。この「真砂ノ触角」のシリーズは今後も半年ごとに開催する予定です。また次は違ったものが出てくるような、そんな関係を続けていくことができるような気がしています。